ソウル 紀猫一匹旅(2)

ソウルに何しに行くの?と聞かれると、いや、あの、別に、特別な目的はないのですが。
えと、じゃらん猫が私をその気にさせて、、、なんて言うとややこしくなるので、「市立美術館に行く」ことにしました。
あとは、以前に誰かのエッセーを読んで、漢方薬の市場に興味をもったので、「京東(きょんどん)市場に行く」ことにしました。
 
午後にソウル到着。まずは1泊だけ手配してあったゲストハウスに向かいました。
旅先では、うまく安宿を見つけるのも楽しみの一つですが、今回は時間がないし、
何よりすぐに荷物を置いて動けるのが好都合なのです。
 
宿は地下鉄で明洞(みょんどん)駅からすぐ、めっちゃ好立地。
ばりばり4畳半のオンドル部屋(フローリング床暖)+ささやかなユニットバス(浴槽なし)。
なんだかソウルでワンルームひとり暮らしがはじまっちゃいそうな感じです。
 
部屋に入ると、荷物を投げ飛ばし、狭いトイレに直行。
ひとり旅経験者には、うなずいていただけると思いますが、荷物があるとついつい用を先延ばしにしてしまうんですよね。
荷物と一緒に個室に入るのがわずらわしくて。
 
宿に着いたらでいいや~と2度、3度ガマンしてしまい、かなりピークに達していたため、
狭いトイレに直行、そしてかなり勢いよく便座にスライディング着席しました。
すると、そのまま便座もろとも横滑りし、至近距離の壁にアタマが激突しました。
 
ギャオウ! (シッポが踏まれたときの鳴き声)
 
痛すぎる。そんで壊してしもうた?
でも便座をよく見たら、すでに留め金具がなくなっていて、初めから便器の上に置いてあっただけ、ということが判明しました。
ゲストハウスレベルでトイレがあるだけ有難いですからね。
 
さあ、用が済んだら、さっそく街にくりだしましょう、ニャ!
おひとりさま旅、成功のポイント(というほど大袈裟ではない)は、ウダウダしないこと。
さっとさっと動くと、その分だけ、ステキな出会いが増える、というのが経験則です。
 
美術館は夜遅くまで開館しているようなので、先に市場に行こうっと。
地下鉄1号線で、、、あれ?どうやって切符買うの?
図書館で借りてきた5年前のガイドブックに詳細は書かれておらず、しかも路線図を見ると、
今めっちゃ増えてるやん。12号線まであるの?ガイドにはのってにゃい!
 
そういえば10年前に来たとき、地下鉄は市の中心部だけで、5号線くらいまでしかなかったような気がします。
今や空港線にもつながっていて、東京メトロなみの路線網なのねぇ。
で、どうやって切符買うの?近くにいた人に、行き先の駅名を告げると、代わりに買ってくれました。
カムサハムニダ!」 (ちなみに、ほかに知ってるハングルはアニハセヨだけ。)
 
購入画面(タッチパネル式)の下には「日本語」があって切り替えられること、それから、
切符代にはデポジット500ウォンが含まれていて、降車後は駅にある払い戻し機を利用することを、ご丁寧ついでに身振り手振りで教えてくださいました。カムサハムニダ
 
プラットホームに降りると、左右に地下鉄が走っていて、
右のに乗るの?左のに乗るの?またしてもわかりませんでした。
せめてハングル文字だけでも読めれば、もうちょっとラクなんだろうなあ。
 
なんとか無事到着。
ほっとひと安心でエスカレーターに乗って、へぇ、韓国は大阪と同じで左列を空けるんやぁ、なんて思っていたら、
いきなり前のオバチャンが振り返り、ハンドバッグで紀猫の顔面を叩き、怒声をあげた末、イカリ肩で去っていきました。
 
ナニ? (おめめ、まんまる)
 
痛。メガネをかけてたから、鼻あてのところ、痛い。わたし、オバチャンに何かした??
いやー面白い。言葉がわからないゆえ、ワケわからなくて唖然とします。
 
地下鉄1号線、祭基洞(チェンギドン)、2番出口を出て直進。はじめの十字路で大通りを左に曲がって、しばらくすると市場の入り口に目印の赤い薬令市アーチ門が登場。
にゃにゃ、着いたにゃー。
 
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