英語レッスンの新スタンダード(課題解決編)

2017年11月、秋が深まると脳ミソのシワも深まります、あ~にゃこ〜にゃ。理屈っぽい中高年オバニャンは嫌われる勇気をもってアニャコニャ言いましょう。前回(→実践編)とにかく全部英語でやったらええってもんとはちゃいますねんの続きの頭突きです。

 

まず頭イタタタ©の課題其之壱は生徒がレッスンについてこれないこと。チンプンカンプンな生徒がいることに気づかないままオールイン・イングリッシュレッスンを強行してしまうと誰が為のレッスン?教える人の自己満足?になってしまいます。

 

「レッスンは基本すべて英語で行う」ルールの採用によってオールイン・イングリッシュレッスンが美化されてしまうとUnderstand? (わかる?)と投げかけてもNo! とは言いにくい雰囲気になりやすく、Any questions? (質問は?)にもOK! が合言葉のようになってしまいます。質問は日本語でもいいニャンでもシャイな子はダンマリです。

 

全部英語だとわからない前提で話を進めると、理解サポートの基本的な方法として視覚教材、画像提示がメジャーなのはわざわざ書くほどでもないですニャ。その都度で準備すると手間がかかるので、ある適度は使い回そうとして取り置き教材がどんどん溜まっていくのが問題でしたが、最近は教材デジタル化によってスマートに残しておけるようになりました。

 

それでも多少の新規作成とデータの取り出し・確認で事前準備が必要になるので手間はかかります。それくらいの手間ヒマは惜しむべからず、でも毎回積もり積もれば大きな手間になります。

 

時短工夫としては賛否両論ですがレッスン中に黒板に日本語を書くようにします。耳からイングリッシュ&目からジャパニーズ、聴覚と視覚の不一致が起こってしまうのは映画を字幕付きで見る感覚だとすると、かつて自分がそうやって英語を理解していたので良しと考えます。

 

賛否両論なのは耳から音声英語&目から文字英語がベターとする考えがあるからです。英語チンプンカンプンだと文字を見てもわからないのに拍車がかかりますニャ、中国語(漢字)とは違いますニャ、アルファベット文字から意味は推測できませんニャ。

 

頭イタタタ©の課題其之弐、オールイン・イングリッシュによる文法理解に時間を要すること。例えばcan を学ぶとして①『canは「〜できる」という意味』②『canは助動詞』③『動詞は原形になる』を英語で理解するとして以下の2つの例文を英語で(日本語なし)で提示します。

 

Seong-Jin plays the piano. (ソンジンはピアノを弾きます。)

Seong-Jin can play the piano.(ソンジンはピアノを弾くことができます。)

 

ステップ①『canは「〜できる」という意味』なのを理解する

発問1 What's the difference?   (違いは?と板書)すると「canが有るか無いか!」 と返ってきます。早くも 「sが付いてない!」と気づいた子は保留して③で再度クローズアップします。

 

発問2 What's can ?(canって?と板書)すると「出来る!」と返ってきます。ほとんどの子は学習レジネス(業界用語で学習準備性のこと、事前学習のバックグラウンド)があるので問題なく②に進みます。

 

ステップ②『canは助動詞』なのを理解する

発問3 Where is can ?(can はどこにある?と板書)すると「playの前!」と返ってきます。すかさず Can is added before play. と言いながら例文にあるplayにアンダーライン、canを囲んでその下に「動詞の前に」と書き込み、さらに Can helps play. と言いながら「助動詞」と書き足します。

 

ステップ③『動詞は原形になる』のを理解する

補足 And...one more thing, without s after play.(playにs無し、と板書)そして①で早々に気づいていた子に同意を求めつつ play のアンダーラインの下に「s付けない 動詞原形」と書きます。

 

以上ニャニャーめっちゃ時間かかるんニャ、課題其之弐の時短工夫はどうすれぱ?と悩んでいた時に出会ったのが私と同じ立場でレッスンをしているバイリンガルティーチャーさん(母語は英語)でした。

 

ネイティブなんだから難なく全部英語でレッスンしているはずだという固定観念のもと相談しました、全部英語でレッスンすると文法に時間がかかって仕方ないと。彼女の答えに私の固定観念はぶち壊されました。

 

「文法?英語で教えてないです、私の日本語だとつたないですけど。」どゆことニャ!?流暢な英語だとわからないから簡単な日本語にしているのですか?簡単な英語じゃなくて!?

 

「日本語の方がいいです、文法を教えるのは英語じゃなくて。全部英語じゃなくていいです。」ニャンとー!!文法は日本語で!!

 

「文法を復習するなら英語でも、時間があればですけど、時間がない悩みでしたね。」ニャントー御名答ですニャ!!ありがとうございます、いつも変革をもたらしてくれるのは人との出会いです。1人で悩んではいけませんニャーです。

 

頭イタタタ©の課題は他にもあって、英語の曖昧さ回避の必要性はどの程度?とか生徒自身がどれだけレッスン中に英語を使えるか?など。終わりなき課題解決です(≧∇≦)b

 

【紀猫デリNORINECOまとめ】

「英語レッスンの新スタンダード」はかくして試行錯誤の後に75〜85%英語レッスンに落ち着きました。ちなみにソンジン様は紀猫にとってピアノの神様、このあと2020年に出会うことになる運命の人です❣️