英語レッスンの新スタンダード(実践編)

2017年10月、英語教員に転向して4年目、3年1ターンのレッスンで2ターン目に入って半年、今ターンのチャレンジはメイキングレッスンズ・オールイン・イングリッシュ。

 

英語レッスンの新スタンダード「レッスンは基本すべて英語で行う」というガイドラインに則ってオール・イン・イングリッシュレッスンズ、いや〜大変!なのは私ではなく生徒なのでした。私のニセモノ英語で全部レッスンされたら、そら理解があやしくなるに決まってるやん。

 

結論から言うとレッスンすべてを英語で行うのは質を問わなければ簡単です。クラスルームイングリッシュを駆使しながらアクティビティのルール説明したりテキストの容易な質疑応答をしたりしてターゲットフレーズをリフレイン、ハイ終了。

 

質を上げるためには、○○について学習するとして「〇〇とは〜です」と説明するのではなく「〇〇とは?」と発問(はつもん、業界用語で課題を投入)することで学習動機を形成させます。『〜』の部分を体験的に習得すればアクティブに学習、ハイ完了。

 

生徒間の活動活性化と体験共有化をさらに図れば学習の質を上げるだけでなく学習定着率も上がります。そのために学習起爆剤を投入、例えばホンモノ英語が生徒の興味関心をひきつけやすいです。ネイティブ教材とか洋楽とか、あくまでもブースターなのでメイン教材の『〜』の部分を喰ってしまうとただ楽しいだけのレッスンになってしまいます。

 

レッスンが楽しければいいんじゃない?英語の楽しさが学べたらいいんじゃない?というは入門〜初級ならばよいのではというのは個人的な意見です。中級以上になると学習者の興味関心が知的に膨らまないと学習が継続しないと思います。

 

中〜上級者になると与えられずとも自分で起爆剤を見つけて起爆装置を適宜にセッティングして楽しく学習できるようになります。例えば洋書を読んだり映画を英語字幕で見たり海外ニュースにアンテナを向けたり、たりたり多数。上級者に近づくほどに自分の英語力を試せる範囲が広くなって学習継続しやすいです。

 

ちなみに上級者向けのレッスンは主に学習オプションのアイデアレシピとネイティブ感覚の伝授であって英語そのものを教えるよりも英語で何を学びたいのかを明確にするきっかけを作ってくれるものです。

 

さらに上級学習者に備わっているのがメタ学習能力(業界用語で学習する自分をモニタニングする力)で、これにより学習を修正や調整して進めることができます。これは英語学習に関わらず自立学習には必須です。

 

話は戻って私が担当する初級→中級の『→』部分に該当する生徒は学習者中心(業界用語で学習者の自立学習を軸とすること)にするための手助けが必要です。教える側としてはその足がかりを作るお手伝いをします。そして3年かけて中級者入口に誘導します。

 

それをオールイン・イングリッシュでやるとどうなるのかはお察しの通り、とにかく全部英語でやったらええってもんとはちゃいますねん。オールイン・イングリッシュによるレッスンの課題と工夫については次回(→課題解決編)に続きます。長々と胡散臭いのを読んでいただいてオオキニ、ニャ。

 

【紀猫デリNORINECOまとめ】

「英語学習の新スタンダード」があまりスタンダードになってないような気がしてティーチャー歴10年ちょっとで生意気ぶっこいてしまいました_(._.)_ちゃんとうまいことやったら学習が加速するはずなんやけどね、そんなうまいことばっかりちゃうからね。