30代で脳梗塞(4)

翌朝、職場にベットの上からケータイで連絡しました。
このとき改めて、自分の状態を確認。
 
手足は動いて、フツーに喋れる。
しかし、目を開けるとぐるんぐるん回っている。
まだ左耳は全然聞こえないが、右耳は異常なし。
 
耳鼻科に診察を受けに行きました。
起きられないのでベットのまま移動して、診察時に車椅子に乗せてもらいました。
 
聴音検査のあと、ちょっと待っててくださいね、と看護士さんが離れた途端に、車椅子に座っておられず、
おしりが、、、ずりずり、ずり、、、ずり落ちて、助けてー!と叫ぶ。
 
ちょっと!危ないから!ちゃんと横について見てて!とドクターのお叱りがとぶ。
身体が揺れて座ってられない私のせいで先生に叱られちゃったよ、、、看護士さん、ごめんなさーい。
 
突発性難聴」と診断されました。
突発性難聴は、単に聴力が低下する(または聴力を失う)ほかに、2~3割の人にめまいの症状が出るらしい。
 
このときは、ちょっとめまいが強いですねー、明日、検査しましょうと、言われ、病室に戻りました。
 
この日の朝ごはん、昼ごはんは胸がむかついて食べられず。
でもお腹はすいているので、夕ごはんになって、ようやくおかずを少しだけ食べました。
 
あとは、とにかくベットに横になって寝ているしかありませんでした。
困ったのはトイレ。部屋内にトイレがあって、すぐ近くなのに、とてもとても行くことができませんでした。
 
ベットの隣に設置された簡易トイレ(大人サイズの「おまる」)にお尻を乗っけるのも一苦労でした。
身体のコントロールがきかないので、看護士さんに手伝ってもらいながら、ベットから斜めに降りた勢いで、便座に座りました。
 
ズボンと下着をおろすのに、腰を浮かせて、、、もう今にもひっくり返りそうになりながらジャー。
局部をペーパーで拭くのに残りのパワーを使い果たし、ベッドに戻ったときには、気を失いそうになってました。
 
うわー。何なのこれは!
看護士さんが、私の用済みを片付けてくださる気配を感じながら、涙が出てきました。