さようなら白猫チロルちゃん

2015年3月、白猫チロルが突然、お星さま猫になりました。15歳でした。

 

お星さまになった日の朝、特に変わったことはありませんでした。タカキベーカリーのイギリスパンの香りを嗅ぎつけて私のところにやって来たのもいつも通り。親指の爪くらいの大きさにパンをちぎってあげると、目を細めて喜んでいました。

 

昼間は家でお留守番をしていました。ところが夜、私が帰宅した時にいつものように出迎えに来ませんでした。名前を呼んでも姿を現さない白猫チロルを探したら部屋の隅の暗がりに横たわっていました。体温はなく冷たくなっていました。

 

ネコの命はわかりません、ヒトの命がわからないのと同じように。もしわかっていたら、、、?

 

答えのない自問自答に涙しながら、冷たいチロルを抱いて夜を明かしました。いつも私の傍らにいてくれたことに心から感謝していると、一晩中かかっても伝えきれませんでした。

 

特に療養病床中の3ヶ月間は私の爆睡に付き合って、毎日毎日枕元で白ニャンモナイト(※)になってくれました。ミケネコ茶子さんが出奔して気落ちしていた私の前に現れた保護猫チロルちゃん、最初から最後まで私の心に寄り添い続けてくれました。

 

※ニャンモナイト=丸くなって眠るアンモナイト状態のニャンコ。「アンモナイト 猫」で画像検索すると大量のニャンモナイトを確認できます。

 

【紀猫デリNORINECOまとめ】

「さようならチ白猫チロルちゃん」へ。ネコは9回生きると言われています。今度は何回目になるかわからないけど、また会おうね。ありがとうチロルちゃん。